SNSを利用していると、時々不審なメッセージに遭遇することがあります。
特に最近、インスタグラムのダイレクトメッセージ（DM）で、「This took me 3 hours to make. I really hope you like it.」（これを作るのに3時間かかりました。気に入ってもらえると嬉しいです。）というメッセージが突然届くケースが増えています。
一見innocentに見えるこのメッセージ、実は危険な迷惑メールの一種なのです。
この記事では、このメッセージの正体と対処法について詳しく解説します。
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「This took me 3 hours to make」メッセージの正体
このメッセージは、一見すると友人や知人からの作品共有のように見えますが、実際は悪意のあるスパムメッセージです。
送信者の目的は、このDMを通じて自身のオンラインショップへユーザーを誘導することです。
しかし、その手法は単純な宣伝ではなく、もっと巧妙で危険なものとなっています。
拡散の仕組み
Instagramに届くスパムメッセージが拡散される仕組みを解説します。
- DMにはURLが含まれています。
- そのURLをクリックすると、インスタグラムによく似た偽サイトに誘導されます。
- 偽サイトではパスワードの入力を求められます。
- パスワードを入力してしまうと、自動化されたボットがあなたのアカウントにログインします。
- ボットは、あなたのフォロワーに同じDMを大量に送信し、被害を拡大させます。
この仕組みにより、一人のユーザーが引っかかっただけで、そのフォロワー全員に同じメッセージが送られる可能性があります。
そのため、被害が雪だるま式に拡大してしまうのです。
「This took me 3 hours to make」はなぜ危険なのか？
このタイプのスパムDMが危険な理由はいくつかあります。
1つめは、アカウントの乗っ取りです。パスワードを入力してしまうと、アカウントが乗っ取られる可能性があります。
2つめは、個人情報の流出です。インスタグラムアカウントには、多くの個人情報が紐づいています。これらの情報が悪用される恐れがあります。
3つめは、信用の失墜が考えられます。
知らないうちに友人や家族にスパムメッセージを送ることになり、信用を失う可能性があります。
4つめは、マルウェアの感染リスクです。
リンク先で何らかのマルウェアに感染する可能性も否定できません。
5つめは、金銭的被害を被る危険性もあります。
最終的には、オンラインショップへの誘導が目的なので、詐欺的な商品購入に巻き込まれる可能性もあります。
対処法：このDMを受け取ったらどうすべきか
もしこのようなDMを受け取った場合、以下の対応を心がけましょう。
まず何より、DMに含まれるURLは絶対にクリックしないでください。
不審なDMを送ってきたアカウントはすぐにブロックしましょう。
スパムや不適切なコンテンツとして、インスタグラムに報告することをおすすめします。
同じメッセージを受け取っている可能性のある友人に、注意を呼びかけましょう。
もし誤ってURLをクリックしてしまった場合
誤ってURLをクリックしてしまった時は以下の事項を守り、被害を最小限に食い止めましょう。
まず、偽サイトでパスワードの入力を求められても、絶対に入力しないでください。
そしてすぐにブラウザのタブやウィンドウを閉じましょう。
念のため、お使いのデバイスをセキュリティソフトでスキャンしてください。
万が一パスワードを入力してしまった場合
万が一、大切な情報を入力してしまったときは、パスワードの即時変更が有力です。
インスタグラムの公式サイトやアプリから、すぐにパスワードを変更してください。
そしてセキュリティ強化のため、二段階認証を設定しましょう。
不審な活動がないか、念のためあなたのアカウントの活動履歴を確認してください。
そして、ストーリーや投稿で、フォロワーに謝罪と警告のメッセージを出しましょう。
他の人が同様にスパムメッセージをクリックしないように、注意を促すことが大切です。
同じパスワードを使い回していた場合、他のSNSやオンラインサービスのパスワードも変更しましょう。
予防策：今後の対策
このような迷惑DMから身を守るため、日頃から以下の対策を心がけましょう。
まずは不審なメッセージに警戒することが大切です。
知らない人からのメッセージ、特にURLが含まれているものには注意しましょう。
定期的なパスワード変更も有効です。少なくとも3ヶ月に1回は、パスワードを変更することをおすすめします。
インスタグラムの二段階認証を有効にすると、セキュリティが大幅に向上します。
パスワードの使い回しは避け、サービスごとに異なるパスワードを設定しましょう。
最新情報を常にチェックしましょう。インスタグラムの公式情報や、セキュリティに関するニュースをこまめに確認しておくと良いですよ。
DMを受け取れる相手を制限するなど、プライバシー設定を見直すのも効果的です。
まとめ
「This took me 3 hours to make. I really hope you like it.」というDMは、一見innocentに見えますが、実は危険な迷惑メールです。
このようなメッセージを受け取った場合は、決してURLをクリックせず、適切な対応をとることが重要です。
SNSは便利なコミュニケーションツールですが、同時にサイバー犯罪の温床にもなり得ます。
常に警戒心を持ち、自身のアカウントとプライバシーを守る意識を持つことが大切です。
不審に感じたら、すぐにインスタグラムのサポートに相談したり、信頼できる情報源で確認したりすることをおすすめします。
安全なSNSライフを送るためには、ユーザー一人一人の意識が重要です。
この記事で紹介した対策を実践し、自身だけでなく、周りの人々も守っていきましょう。
インターネットの世界は日々変化しています。
新たな脅威に対しても、常に最新の情報をキャッチアップし、適切に対応できるよう心がけていきましょう。
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