payrollとpaycheckの違いをまとめました。
外資系企業や海外事業所とのビジネスシーンでは、payrollやpaycheckといった言葉が日常的に使われています。
いずれも給与に関する言葉ですが、用語の意味を正確に理解していないと、思わぬ誤解を招き、恥ずかしい思いをするかもしれませんよね。
そこで本記事では、payrollとpaycheckの違いについて、例文を交えつつ詳しく解説していきます。
自信をもって海外事業所とのやり取りに臨めるように、ぜひ最後までチェックしてみてくださいね。
・印刷範囲の設定エクセルまとめ!A4ぴったり1枚に収める方法も解説
・文字数カウント方法まとめ!エクセル・ワード・iPhoneメモアプリ
・+800から始まる電話番号は何?国際フリーフォンの仕組みと詐欺対策
payrollとpaycheckの違いを解説
payrollとpaycheckは、どちらも給与にまつわる単語ですが、その意味と使い方には大きな違いがあります。
| payroll | 企業の給与体系や給与計算プロセス全体を指す |
| paycheck | 実際の給与支払い(小切手や振込)を指す |
日本語ではどちらも「給与」というイメージがあり、混同しやすいのですが、実際のビジネス英語では明確に区別して使われているんです。
英語の微妙なニュアンスの違いは、時に大きな誤解を生む原因になりかねません。
給与担当者や従業員の立場でも、しっかりと理解しておくことが大切です。
payrollは給与システム全体のこと
先述のとおり「payroll」は企業の給与システムや給与計算にかかわる全体的な要素を指す言葉です。
具体的には、会社が従業員全体に支払う給与計算処理や、給与支払いに関わる管理システム、部署や業務そのものを意味します。
つまり、対個人であるpaycheckに比べると、非常に広義なのです。
また、payrollは会計部門の一部として、給与計算、税金の源泉徴収、社会保険料の計算などを担当する部署を指すこともあります。
たとえば「Payroll Department」として、従業員の給与計算から支払いまでを一元管理するような部署があります。
日本企業で言うところの「経理」や「総務」に近い概念だと考えると、わかりやすいかもしれません。
paycheckは給与小切手のこと
一方、paycheckは従業員が受け取る実際の給与支払い(小切手や振込)を指します。
米国では実際に小切手形式で給与が支払われることが多かったため、この名称(check)で呼ばれていますが、最近ではネットバンキングなども定着してきましたね。
あとお給料のことを良く paycheck (給与小切手)とも言うんですが、pay とか salary やん、としばしば思います。なお実際に給与小切手を受け取ったことは無い(ずっとdirect deposit, 銀行振込)ですが、今でもよく使われてるみたいです。自転車操業のことを paycheck to paycheck って言うんですよ…
— Emma Haruka Iwao 🏳️🌈🏳️⚧️ (@Yuryu) December 17, 2020
ペーパーレス化が進み、実際の小切手ではなく銀行振込(direct deposit)が主流になっていますが、支払われる給与自体をpaycheckと呼ぶ習慣は残っているんです。
日本語で言えば「給料」「給料日の振込」といったニュアンスに近いでしょう。
payrollとpaycheckの違いを実例で紹介
実際のビジネスシーンでは、payrollとpaycheckがどのように使われているのでしょうか。
具体的な例文を通して理解を深めていきましょう。
payrollを使ったビジネス例文
payrollを使ったビジネス例文には、以下のようなものが挙げられます。
「We have 500 employees on our payroll」
(当社の給与システムには500人の従業員が登録されています)
「Our company switched to a new payroll system last month」
(当社は先月、新しい給与システムに切り替えました)
「Payroll costs account for 40% of our operating expenses」
(人件費は当社の運営費の40%を占めています)
このように、給与計算や支払いの仕組み全体、または人件費を指していることがわかりますね。
payrollは会社側の視点から、給与体系や人件費全体を指す場合に使われることが多いです。
paycheckを使ったビジネス例文
次に、paycheckの具体的な使用例を見てみましょう。
「I just received my paycheck」
(給料が入金された)
「I noticed an error on my paycheck this month」
(今月の給与明細に誤りがあることに気づきました)
「Your first paycheck will be issued on the 25th」
(最初の給与は25日に支給されます)
このように、paycheckの場合は個人レベル(従業員からの観点)での給与という認識が強いです。
実際の使用例を見ると、イメージがつかみやすいですよね。
payrollとpaycheckは全然違う言葉なので注意!
今回は、payrollとpaycheckの違いについてまとめてみました。
payrollは会社の給与システム全体を指し、paycheckは従業員個人が受け取る給与を指しています。
ですから、自分の給与額について相談したい人が「I need to talk about payroll」と言うと、「給与システム全体について話したい」という意味になるので不自然です。
日本語では両方とも「給与」と認識されやすいですが、ビジネスシーンでは正確な使い分けをしたいものですね。
・Instagram(インスタ)の画像をパソコン・PCで保存する方法
・ワード文字数カウントの方法まとめ!知って役立つ小ワザも紹介
