近年、かつて社会的影響力を誇ったSNSプラットフォーム、X(旧Twitter)が「オワコン」(終わったコンテンツ)と呼ばれることが増えています。
この記事では、Xがそのような評価を受けるようになった背景と理由について、初心者の方にも分かりやすく解説していきます。
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Xの凋落:オワコン化6つの主要因
Xが「オワコン」と言われるようになった理由は複数ありますが、主に以下の6つの要因が挙げられます。
これらの要因が複合的に作用し、Xの人気と影響力の低下につながっています。
1. API制限による混乱
API(Application Programming Interface)は、異なるソフトウェアやサービス間でデータをやり取りするための仕組みです。
Xは長年、開発者に対して比較的自由にAPIを提供してきましたが、突如としてその利用に厳しい制限を設けました。
この制限により、Xのデータを利用して様々なサービスを提供していた多くの企業や個人開発者が、突然サービスを継続できなくなるという事態が発生しました。
例えば、Xの投稿を自動で他のプラットフォームに共有するツールや、特定のキーワードを含む投稿を集めて分析するサービスなどが、一夜にして機能しなくなったのです。
これは単にサードパーティーのアプリやサービスの問題だけではありません。
多くのユーザーがこれらのツールやサービスを日常的に利用していたため、突然の制限はユーザー体験を大きく損ない、Xプラットフォーム全体への不信感を招く結果となりました。
2. API有料化による各企業の撤退
API制限に続いて実施されたのが、API利用の有料化です。
これまで無料で提供されていたAPIの多くが、突如として高額の利用料を要求されるようになりました。
この変更は、特に中小規模の企業や個人開発者に大きな影響を与えました。
多くの企業がコスト増大を理由に、Xのデータを利用したサービスから撤退を余儀なくされたのです。
例えば、Xの投稿を分析して市場動向や消費者の声を調査するサービスや、Xを通じてカスタマーサポートを提供していた企業などが、APIの利用を中止または大幅に縮小しました。
こうした企業の撤退は、Xのエコシステム全体を縮小させる結果となりました。
多様なサードパーティーアプリやサービスの存在は、プラットフォームの魅力を高め、ユーザーを惹きつける重要な要素でした。
その多様性が失われることで、Xの競争力が低下し、ユーザーの離反を招いたのです。
3. 海外ではFacebookの方が人気
Xの影響力低下を語る上で、グローバルな視点も欠かせません。
特に海外市場において、XはFacebookに大きく水をあけられています。
Facebookは、より幅広い年齢層に支持され、特に家族や友人とのつながりを重視するユーザーに人気があります。
また、Facebookは写真や動画の共有、イベントの告知、グループ機能など、より多機能なプラットフォームとして進化を続けてきました。
一方、Xは短文投稿を中心としたシンプルな機能に特化しており、ニュースの速報性やリアルタイムの情報共有には強みがあるものの、総合的なSNSプラットフォームとしての機能では、Facebookに及ばないと評価されています。
特に新興国市場において、FacebookはXを大きく引き離しています。
これは、Facebookが各国の言語やローカルコンテンツに積極的に対応してきたことも一因です。
Xが「オワコン」と呼ばれる背景には、このようなグローバル市場でのポジションの弱さも影響しているのです。
4. ユーザー利用率が他のSNSより低い
Xのユーザー利用率は、他の主要SNSと比較して低い傾向にあります。
これは特に若年層において顕著で、InstagramやTikTokなどの視覚的コンテンツに特化したプラットフォームの人気が高まる中、Xの相対的な地位が低下しています。
ユーザー利用率の低さは、広告主にとっても魅力的ではありません。
広告主は、より多くのユーザーにリーチできるプラットフォームを好みます。
そのため、Xの広告収入も他のSNSプラットフォームと比べて伸び悩んでいるのが現状です。
また、ユーザー利用率の低さは、プラットフォーム上でのコンテンツの多様性や質にも影響を与えます。
活発なユーザーが減少すれば、投稿される情報量も減少し、プラットフォームの魅力が更に低下するという悪循環に陥る可能性があります。
5.「スレッズ」の登場によるユーザー離れ
2023年7月、Facebook(現Meta)が新たなテキストベースのSNS「スレッズ」をローンチしました。
スレッズは、Instagramのアカウントとシームレスに連携できる点や、Xに似た使い勝手を提供しながらも新鮮な体験を提供する点で、多くのユーザーの関心を集めました。
スレッズの登場は、Xにとって大きな脅威となりました。
特に、Xの度重なる方針変更や機能制限に不満を持っていたユーザーの多くが、スレッズに移行する動きを見せました。
著名人や企業アカウントもスレッズでの活動を開始し、Xからの流出が加速しました。
スレッズは、Instagramの巨大なユーザーベースを背景に急速に成長し、ローンチから数日で1億ユーザーを突破するという驚異的な成長を遂げました。
この急成長は、Xの相対的な地位をさらに低下させる要因となったのです。
6. X(Twitter)有料化騒動によるユーザー離れ
2022年後半から2023年にかけて、Xは様々な有料化施策を打ち出しました。
その中でも特に物議を醸したのが、青色認証バッジ(通称ブルーバッジ)の有料化です。
これまでブルーバッジは、公人や著名人、ジャーナリストなどの本人確認済みアカウントに付与されていましたが、有料サブスクリプションサービス「Twitter Blue」(現「X Premium」)の導入により、誰でも月額料金を支払えば取得できるようになりました。
この変更は、なりすましアカウントの増加や情報の信頼性の低下を招き、多くのユーザーから批判を浴びました。
また、長年無料で利用できていた機能の一部が有料化されたことで、ユーザーの不満が高まりました。
有料化騒動は、Xの企業イメージを大きく損ない、多くのユーザーがプラットフォームを去る一因となりました。
特に、情報の信頼性を重視していたジャーナリストや研究者などのヘビーユーザーの離反は、Xのコンテンツの質に大きな影響を与えました。
Xの未来:復活の可能性は?
これまで述べてきた6つの要因により、Xは「オワコン」と呼ばれるようになりました。
しかし、全てが失われたわけではありません。
Xには依然として、速報性の高さやリアルタイムでの情報共有という強みがあります。
Xが再び輝きを取り戻すためには、ユーザーのニーズに耳を傾け、プラットフォームの信頼性を回復することが不可欠です。
API政策の見直しや、有料化戦略の再考、コンテンツモデレーションの強化など、取り組むべき課題は山積みです。
また、新たな機能の開発や、他のプラットフォームにはない独自の価値提供も求められるでしょう。
例えば、ニッチな興味を持つユーザー同士をつなぐコミュニティ機能の強化や、信頼性の高い情報源からのニュース配信の拡充などが考えられます。
Xが「オワコン」のレッテルを返上し、再び人々に必要とされるプラットフォームになれるかどうかは、今後の戦略と実行力にかかっています。
ユーザーの信頼を取り戻し、新たな価値を創造できれば、Xには復活の可能性が残されているのです。
しかし、SNS業界の競争は激しく、新たなプラットフォームが次々と登場する中で、Xが以前のような影響力を取り戻すのは容易ではありません。
ユーザーの期待に応え、継続的なイノベーションを行うことが、Xの生き残りと成長のカギとなるでしょう。
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